はじめまして。しおっちママが適塩ライフを始めるようになったわけ

適塩ライフをはじめるようになったわけ~ある冬の夜の緊急搬送~

しおっちママと申します。                                  ただいま絶賛「適塩(減塩)ライフ」中です!なぜ適塩ライフを始めるようになったかをお話しますね。

一昨年のある冬の夜、旦那さんが救急搬送されました。帰宅後から体調が優れなかった旦那さん、夜になり急に激しい胸の痛みを訴えて、うんうん唸るほど。救急車を呼ぶと幸い近くの病院で看ていただける事になりました。

検査の間、しおっちママは緊張で喉がカラカラでした。1時間以上に及ぶ検査の結果、病名は「大動脈解離」。心臓から体に送り出す血液が通る大大動脈。この大きな血管が血圧に耐えられず、割けてしまうという症状です。しおっちママはあまり聞いたことない病名だったので、紙に図を描きながら病状を説明してくれる当直の先生に「原因は何ですか?」と訊いてしまいました。                                           先生のお答えは「高血圧です」。

このときのしおっちママ、ちょっと頭を殴られような気持ちになりました。                       高血圧ってこんな病気にもつながるのか・・・

適塩ライフを始めるようになったわけ ~気づかないうちに…~

話はさかのぼりますが・・・                                旦那さんは比較的若い時から健康診断などで血圧が高いと指摘を受けていました。でも若いころはあまり気にしていませんでした。しおっちママも新婚さんでしたので、旦那さんに美味しい物を作って、おかわりもいっぱいしてもらって、お腹一杯てべてもらう事ばかり考えていました。

そして月日は流れ、ある冬の日の事。仕事から帰宅した旦那さん、こんな怖い事を言い出しました。

「おれ、狭心症かもしれない。」

「えーっ!」

詳しく訊くと、駅までの道を歩いている時にキューっと胸が痛くなったという事です。休むと良くなるので、普通に会社へ行ったという事なのですが、自分でも気になってネットで症状を調べると「狭心症」に行きついたようなのです。                              即病院を予約して受診し、大学病院を紹介してもらいました。

高血圧からの動脈硬化、狭心症・・・とまるで学生時代に学んだ臨床栄養の教科書に書いてあった事そのまんまです。高血圧のような生活習慣病が怖いところは自覚症状が無い事。気付かないうちに症状が進行していきます。サイレントキラーと言われる所以です。そしてある日突然大きな症状が出てきます。

しおっちママは旦那さんの体からのSOSに対して対処していませんでした。

適塩ライフを始めるようになったわけ ~狭心症の処置~

旦那さんの場合の狭心症の処置は血管のつまっている箇所にステントという金属の管を入れて、血流を良くする、という治療方法でした。トータル3カ所のステントを入れ、血流も良くなって無事退院をしました。前後の処置も含めておよそ1週間の入院が必要でした。
この時の旦那さんは40歳台でしたが、主治医からは「血管はおじいさんだね」と言わたのが今でも記憶に残っています。
旦那さんがこんな事になってしまい、親戚からも「あんた栄養士なのに旦那の管理もできないの?!」と責められたこともありましたが、ここはひとつ頑張りどころ!気合を入れて食事管理を始めました。

適塩ライフを始めるようになったわけ ~狭心症の処置からその後~

狭心症のそもそもの原因は高血圧です。なので、食事管理の基本は「減塩」です。
なぜかと言うと・・・
体内の血液、体液の塩分濃度はおよそ0.8%に保たれています。そこへ、たくさんの塩分を食事からとってしまうと、体は塩分濃度を一定に保つために水分を貯めこむ働きをします。そうすると血液の量が増え、体の中をたくさんの血液が流れる事になり、心臓は血液を体中に送る力を強め、つまり血圧を上げて一生懸命血液を体全体に血液を届けるという働きをします。
という訳で、心臓への負担を軽くし、血圧を下げるには塩分を摂る量を抑える事が有効なのです。

高血圧の人の塩分摂取量の基準は1日あたり6g未満となっています。塩分の量がこの範囲内に収まるようなご飯作りをすることが、私のミッションになりました。

醤油、味噌、オイスターソース、ケチャップ、コンソメなど我が家で普段よく使う調味料の塩分表示をチェックし、軽量スプーンやスケールを駆使して口に入る塩分量を把握します。(具体的にはまた改めて詳しく書きたいと思います)

適塩ライフをはじめるようになったわけ ~今度は救急車~

頑張って塩分管理をしていたのですが、「喉元過ぎれば・・・」でだんだんと気持ちが緩んできて、今日はいいかな・・・という気持ちや、「味がうすい」と言われると、おまけで味付けをしてしまったり、旦那さんはお昼ごはんの外食や出張の時の食事の管理ができなかった事などが重なって、今振り返るとうまく血圧の管理ができていませんでした。

定期的に通院をして血液検査や血圧も測ってはいましたが、体調も良かったことから、塩分の管理が少しずつルーズになっていってしまいました。
追い打ちをかけたのが2020年のコロナの影響で在宅勤務になったことです。ほぼ書斎にこもりっきりの生活をしていたので体重が増えてきたのが目に見えてわかりました。おそらく血圧も上がっていたのではないかと思います。

たまたま仕事で外出した時に時間に余裕がないからと坂道を急ぎ足で歩いたことがきっかけで「気分が悪い」と言って帰宅しました。自室でじっと静かに過ごしていましたが具合は良くならず、その日の夜ソファーで横になっている時に急に胸の痛みを感じて、救急車を呼び病院へ。

検査の結果「大動脈解離」との診断でそのまま緊急入院することになりました。看護師さんにポリ袋に入った旦那さんの服や靴を渡されて、タクシーで帰宅したのが深夜の2時でした。

適塩ライフをはじめるようになったわけ ~減塩が日常に~

緊急入院をした翌日、主治医の先生から病状の説明を受けて猛反省。もっとしっかり食事の管理をしておけばよかった、血圧ももっとこまめに測って管理をしておけばよかった・・・と後悔ばかりでした。ですが後悔しても始まりません。退院後の生活に頭を切り替えました。今度こそ本気の減塩です。これからは味付けの「おまけ」も無し、血圧は毎日測る、体重も定期的に計る、などを徹底する事を決心しました。
旦那さんもさすがに今回の事は身に沁みたようで、味付けの文句も無し、血圧、体重もこまめに測るようになりました。何と言っても一歩間違えれば自宅に帰って来れなかったかもしれないので、このくらいはやってもらわないと私も管理を頑張る意気込みが続きません。

特に旦那さんがこたえたのは病院の食事でした。どうしても口に合わず、食べる事ができなかったそうです。看護師さんから「食べないと点滴がはずせませんよ」と言われても食事が運ばれてくるとチラ見して蓋をしてしまうのだそうです。とうとう「ふりかけを持ってきてください」と言われるまでになりましたが、頼みの綱のふりかけもあまり役には立たなかったそうです。
食事はただ栄養を摂ったりお腹を満たすだけでなくおいしく食べてこそ!
私は制限のある中で出来るだけおいしく、少ない調味料を有効に使って料理をするかという事を考え、試行錯誤色々な工夫をして日々ご飯を作るようになりました。

ただやみくもに調味料を減らすだけではなく、調理の手順、切り方、火の通し方、食べる時の温度も考えて少ない塩分でも美味しく食べられる工夫する適塩という調理スタイルを編み出しました。

適塩ライフは・・・単に塩分を減らすだけでなく調理法、手順、食材の選び方、食べる時の温度など様々な方向から工夫をする事でおいしく食べられ、無理なく長く続ける事ができます。食事療法中の方も、そうでない方も家族みんなで同じ食卓を囲むことができます。適塩ライフはお互いの協力の上で成り立つので誰かが我慢したり、作る人がつらい思いをしたりしなくて済みます。
今健康な方も適塩ライフを取り入れる事で、将来生活習慣病のリスクを減らしたり、調味料の量が減る事で家計にも優しく、濃い味付けに頼らないのでお子様の味覚形成にも良い影響がある、などたくさんのメリットがあります。

このブログでは適塩ライフのメリットや簡単でおいしい適塩レシピなども順次ご紹介していきます。よろしくお願いします。

しおっちママでした

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