適塩ライフは実はお財布に優しいんです
以前SNSでこんな投稿を見ました。
投稿者Aさんは心臓のご病気で手術を受け無事退院されたのですが、食事の塩分を制限されています。退院されたばかりで体力が戻らず家事が思うようにできないので、ご家族が食事作りを担当されています。
食事作りを担当しているご家族Bさんから
「減塩調味料はお金がかかるから、もう減塩食は作らない」
といわれてしまったそうです。
そしてお子様のCちゃんはAさんの味方になってAさん・CちゃんvsBさんとご家庭の中でプチバトルが勃発してしまったそうです。
確かに減塩調味料はちょっと割高だったり、通販で購入しなければならなかったり、お金がかかりそうというイメージが・・・
ちょっと待った〜!
しおっちママに言わせると、その逆です!
適塩ライフは実はお財布にも優しい食生活なのです。
減塩といえば、塩分を控えるためには「減塩調味料を使わなきゃ!」と思いがちですが、必ずしも減塩調味料を使う必要はありません。
実際、しおっちママのうちで使うのは減塩醤油だけです。あとはいたって普通の調味料を使っています。
減塩醤油は焼き魚にかけたり餃子のつけダレ、お刺身に使うくらいです。お醤油、お味噌、ケチャップ、マヨネーズ、オイスターソース、コンソメ・・・ほぼ普通の調味料を使っています。
大切なのは
〇調味料の使う量を計って、
〇どのくらいの量の塩分が口に入るかを把握して、
〇基準量の中で収まるようにする
という事なのです。
ざっくりした計算ですが・・・
厚生労働省が実施した令和元年の「国民健康・栄養調査」の結果によると日本人の塩分摂取量は男女平均で10.1gでした。食塩の摂取基準量は男性7.5kg、女性6.5gなので現状の25~35%減らしましょう、という事です。
なので適塩ライフを始めると調味料を使う量も25~35%減って、それだけ調味料にかかる費用も抑えることができるのです!
適塩ライフを取り入れる事で分かる食材の本来の味
適塩のご飯は濃い味付けに頼らず、最低限の塩分で味付けをします。
従来の味付けに慣れていると「薄いな~」と感じたり「美味しく食べられないんじゃない」と心配になってしまうかもしれません。
それを補う方法があるのです。
『五味』って聞いたことがありますか?5角形のグラフで示されることも多いのですが「塩味」「甘み」「酸味」「苦味」「旨味」の5つの味の事です。
適塩ご飯では「塩味」を減らしていますが、その代わりに他の「甘み」「酸味」「旨味」「苦味」・・・苦味はあまり登場しないかな・・・をもつ食材を上手に組み合わせて利用する事で、少ない「塩味」を補います。また五味ではありませんが唐辛子、スパイスのような香辛料、香味野菜や風味や香りを持つ食材で塩味を補う事もできるのです。
調味料をふんだんに使うのではなく、他の食材の持ち味を活かすので、適塩ご飯に慣れて来ると素材そのものの味をゆっくり深く味わって、もっと食事を楽しめるようになります。
お子様の敏感な味覚を守るためも適塩ご飯はおすすめです。子供の時の食生活、味覚は良くも悪くも一生ものです。早いうちから素材の味がわかる舌を養いましょう。
「私もう手遅れかも?」と思う方もご心配なく。今まで意識していなかった方もしばらく適塩を続けていると慣れてきます。外でいただく食事や市販のお惣菜の味が「濃いな~」と思えるようになったらあなたも適塩ファミリーです!
適塩ライフを取り入れてむくみにさようなら
体の中の塩分の濃度は一定に保たれています。塩をとりすぎると塩分濃度が濃くなりすぎることを防ぐために、体は水分を溜め込もうとします。
しょっぱいものを食べると喉が渇くという経験は誰でも一度や二度はあると思います。そして翌朝起きると目が腫れていたり足が浮腫んでたり。体内に水分が増えた分だけ体重も重くなります。
なので塩分を控えると体に余分な水分を蓄える必要がなくなって体がむくむことなくスッキリします。
少し付け足しさせてください。
食塩を摂りすぎて水分が欲しくなるのは、体が水分を蓄えて塩分濃度を元に戻そうとする自然の働きなのです。そうすると血液量が増えてしまい、心臓は全身に血液を送るために高い圧をかけてフル活動します。これが血圧が上がるメカニズムです。
「昨日しょっぱい物食べちゃった」とたまたま1日程度であれば問題ありません。ですがこの状態が長く続くと血圧が高い状態が続き、心臓が体に血液を送るたびに血管に高い圧力が加わり、負担をかけ続ける事になるのです。
適塩ライフを取り入れて食べすぎを防いで適正体重をキープ
日本はお米が美味しいのでご飯のお供だけでご飯何杯でも食べられちゃいますよね。
お漬物、佃煮、明太子、、、挙げるとキリがありません。
それにタレやソースたっぷりのおかずとご飯の相性も最高です。
つい、ご飯を「おかわり!」ということになりますよね。
その濃い味付けを緩和するための「おかわり」が積もり積もって体脂肪として体にたまっていく…なんてことになりかねません。
一方適塩ご飯は、ご飯と一緒でないと食べられないほどの濃い味付けではありません。なのでしおっちママのうちではおかずを食べるためにご飯をおかわりする、ということはほぼありません。
適塩ライフを取り入れる事は食べ過ぎを防いで適正体重をキープすることにもつながります。
適塩ライフを取り入れる事で防げる病気
塩分が濃い食事を長年続けているとを食塩が胃粘膜にダメージを与え、胃がんになりやすいという報告もあります。適切な塩分の食事をしていれば胃粘膜をいたわることになり、高血圧以外にがんになるリスクもぐんと減ります。
知っていれば防げる事って色々とあるんですね。
このように適塩ご飯には塩分制限をしている方だけでなく子供からご高齢の方まで様々な年代の方にメリットがあるのです。
適塩ご飯が病気の方だけの特別な食事ではなく、みんなの普段の食事として広まってたらいいな、と願うしおっちママです。
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